保護者向けコラム|習い事・子育て
集中力が続かない子に
向いている習い事と、選び方
「宿題が5分ももたない」「すぐに気がそれる」。集中力は、性格ではなく、経験で育つ力です。集中が続かない理由、集中力が育つ習い事の共通点、そろばん・書道・アートで育つ集中のちがい、おうちでできることを、教室の経験からお話しします。

集中が続かない、よくある理由
「うちの子は集中力がない」と相談されることがよくあります。でも、教室で見ていると、集中できない子はいません。集中できない「理由」があるだけです。
- むずかしすぎる、かんたんすぎる:どちらも、すぐに飽きます。少しがんばれば届く課題のとき、子どもはいちばん集中します。
- 何をすればいいか分からない:ゴールが見えないと、手が止まります。「この1ページだけ」のように終わりが見えると、取りかかれます。
- まわりに気になるものがある:テレビ、スマホ、机の上のおもちゃ。大人でも集中できない環境です。
- つかれている、ねむい、おなかがすいている:集中力は、体の調子に大きく左右されます。
- 年齢として、まだ短いのが自然:幼児や低学年が、長い時間ひとつのことを続けられないのは、ふつうのことです。
つまり、集中力は「ある・ない」ではなく、集中しやすい条件をそろえる経験を重ねることで、少しずつ長く、深くなっていきます。習い事は、その条件がそろった時間を、毎週つくれる場所です。
集中力が育つ習い事の4つの共通点
- 時間が区切られている
「よーい、はじめ」で始まり、終わりが決まっている。短い時間に、ぎゅっと集中する練習になります。
- ゴールが目に見える
1枚、1ページ、1作品。「ここまでやったら終わり」が見えると、最後までやり切れます。
- 手や体を動かす
聞いているだけ、見ているだけの時間は、子どもにとって集中しにくい時間です。手を動かしていると、気持ちが目の前のことに向きます。
- その場で結果が分かり、認めてもらえる
丸つけ、「ここがきれい」のひとこと。がんばった結果がすぐに返ってくると、「次もやろう」という気持ちが続きます。
そろばん・書道・アートで育つ集中のちがい
同じ「集中」でも、習い事によって育つ集中のかたちがちがいます。
| そろばん | かきかた書道 | アート | |
|---|---|---|---|
| 集中のかたち | 時間を計って、速く正確に。短く「ぎゅっ」と集中する | 姿勢を整えて、一画ずつていねいに。静かに集中する | 好きなことに夢中になる。没頭する集中 |
| 教室での場面 | 時間を計って解く練習、先生の読み上げる数を聞きながら珠をはじく「読み上げ算」 | お手本をよく見て書く。筆の準備から片づけまでの流れ | 80分の創作タイム。作品の見せ合い |
| 合いやすい子 | タイムや目標があると燃える子、数字が好きな子 | 落ち着いた時間が好きな子、ていねいにやりたい子 | 絵や工作が好きな子、自分で決めたい子 |
そろばんの「読み上げ算」は、耳で聞いた数を、手を止めずに計算していく練習です。聞く集中が育つので、学校の授業で先生の話を聞く力にもつながります。書道は、すわり方・鉛筆や筆の持ち方を整えるところから始まるので、勉強の姿勢が身につきます。アートは、時間を忘れて取り組む夢中の経験そのものが、ほかのことに集中するときの土台になります。
くわしくは、そろばんの効果・メリット、字がきれいになる習い事:かきかた書道で変わること、子どもの絵画・アート教室に通うメリットもご覧ください。
タイプ別:こんな子には、こんな習い事
| じっとしているのが苦手 | 体を動かす習い事(水泳・体操など)も良い選択です。すわる習い事なら、手をたくさん動かし、時間が短く区切られるそろばんが合いやすいです。 |
|---|---|
| 好きなことなら何時間でもやる | その「好き」をのばす習い事を。絵や工作が好きならアート。夢中になる経験が、ほかのことへの集中にもつながります。 |
| 気が散りやすく、ていねいさが苦手 | 姿勢を整え、道具を準備して、一画ずつ書くかきかた書道。落ち着いて取り組む流れが、毎週の習慣になります。 |
| 集中はできるが、続かない | そろばんの級のように、目に見える目標が少しずつ上がっていく習い事。「次は◯級」が、続ける力になります。 |
迷ったら、体験に行ってみるのがいちばんです。体験のあとに「またやりたい」と言ったら、それがお子さまに合っているサインです。
おうちでできること
- 時間を短く区切る:「30分がんばる」より「10分やって、休けい」。タイマーを使うと、終わりが見えて取りかかりやすくなります。
- 机の上は、今やるものだけ:テレビは消す、スマホは別の部屋へ。目に入るものを減らすだけで、集中しやすくなります。
- 始める前に、ゴールを決める:「今日はこのページまで」。終わりを本人と決めてから始めます。
- 終わったら、集中できたことを認める:「正解した」より「集中してたね」。集中できたこと自体をほめると、次も集中しようとします。
- 早ね・早起き・朝ごはん:集中力のいちばんの土台は、体の調子です。
よくある質問
何分くらい集中できれば、ふつうですか?
年齢や、やっている内容で大きくちがいます。年長さんなら、10分くらいすわって話を聞けるのがひとつの目安です。好きなことなら長く続く子も多いので、「何なら集中できるか」を見てあげてください。
集中が続かない子が、60分の教室についていけますか?
大丈夫です。先生がようすを見ながら、課題を変えたり、休けいを入れたりして進めます。まずは無料体験(約20分)で、お子さまのようすを見てください。
発達に心配がある子でも通えますか?
ご相談ください。先生は研修で発達についても学んでいます。その子に合う進め方を、本部と先生で考えます。
ゲームやスマホは、集中力に悪いですか?
ゲームに集中できる子は、集中する力そのものは持っています。問題は、時間の区切りがないことです。「何時まで」とルールを決めて守る練習は、ほかのことに集中する練習にもなります。

「よーい、はじめ!」で、ぎゅっと集中。できたら、いっしょに よろこぼうね!
まずは、無料体験へ
そろばん・かきかた書道は体験無料(約20分・持ち物は筆記用具だけ)。アートの体験は40分・1,000円(手ぶらでOK)。教室の雰囲気や先生との相性を、お子さまと一緒に確かめてください。



