保護者向けコラム|習い事・子育て
自己肯定感を育てる習い事
選び方の5つのポイント
「うちの子、自信がなさそう」「すぐに『どうせできない』と言う」。自己肯定感は生まれつきではなく、毎日の経験で育ちます。習い事で自信がつく子と、逆に自信をなくす子のちがい、選び方、おうちでできることを、2万人以上のこどもを見てきた教室の経験からお話しします。

自己肯定感とは? 2つの柱
自己肯定感は、ひとことで言うと「自分のことを大切に思える気持ち」です。私たちは、次の2つの柱で考えています。
| 「自分は自分のままでいい」 | ありのままの自分を受け入れる心。うまくいかないときも、自分をきらいにならない |
|---|---|
| 「自分ならできる」 | やればできる、と思える心。新しいことに挑戦する元気のもと |
どちらか一方だけでは、ぐらつきます。「できる」だけに支えられた自信は、失敗するとくずれやすい。「このままでいい」だけでは、挑戦する元気が出にくい。習い事は、この2つを同時に育てやすい場所です。
自己肯定感が下がっているときのサイン
- 「どうせ」「むり」「わたしなんか」が口ぐせになっている
- 新しいことを、やる前からいやがる
- 失敗をこわがって、最初からやろうとしない
- ほめられても「でも…」と受け取らない
- 友だちやきょうだいと比べて、落ちこむ
- 自分の気持ちや意見を言わなくなる
当てはまっても、すぐに心配しすぎることはありません。疲れているとき、環境が変わったとき(入学・進級・引っこしなど)には、だれでも一時的に下がります。大切なのは、「どうせ」を「やってみようかな」に変える経験を、少しずつ増やすことです。
自己肯定感が育つ習い事の5つのポイント
- 小さな「できた」が目に見える
級や段、1枚の作品、1つの課題。目標が小さく区切られていると、「できた」を何度も味わえます。大きな目標だけだと、届くまでのあいだに自信がすり減ります。
- 結果より、工夫やがんばりを認めてくれる
「100点すごい」より「最後まであきらめずに考えたね」。結果だけをほめられる子は、結果が出ないと自分の価値がないと感じやすくなります。先生が何をほめているかは、体験のときに見てください。
- 自分のペースで進める
まわりと同じスピードを求められると、ゆっくりの子は「できない自分」ばかりを感じます。一人ひとりの進み具合に合わせてくれる教室なら、昨日の自分と比べられます。
- 正解のない場で、自分の考えを言える
絵や対話のように「正解がない」時間は、「自分の感じたことは否定されない」という安心感を育てます。これが「自分は自分のままでいい」の土台になります。
- 「続けられた」こと自体が自信になる
週1回でも、1年続けたことは、こどもにとって大きな自信です。無理なく続けられる回数・時間・場所かどうかも、大切な選ぶポイントです。
習い事ごとの、良いところ・気をつけたいところ
| 習い事 | 自己肯定感が育ちやすいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| そろばん | 級という小さな目標で「できた」が見える。自分のペースで進める | 級が上がりにくい時期は「できない」を感じやすい。先生が小さな目標を作れるか |
| かきかた書道 | 1枚ごとに上達が目に見える。ほめるところを見つけやすい | お手本どおりばかりを求めすぎると、窮屈に感じる子も |
| アート | 正解がなく、その子らしさそのものが認められる | 「上手・下手」で評価する教室だと逆効果になることも |
| スポーツ | 体を動かす達成感、仲間と力を合わせる経験 | 試合やレギュラー争いで、合う子・合わない子が分かれやすい |
| 音楽(ピアノなど) | 練習が曲や発表会という形になる | 家での毎日の練習が負担になると、苦手意識につながることも |
どの習い事も、良いところと気をつけたいところがあります。同じ習い事でも、教室と先生によって大きく変わります。習い事の種類より、「その教室で、うちの子がどんな顔をしているか」を見てください。
こどもスクールの取り組み
こどもスクールは、そろばん・かきかた書道で計算力や美しい字などの「見える力」を、対話の時間で「見えない力(心)」を育てることを大切にしています。
わくともカード(わくわくともだちカード)
毎月、教室でお配りしているカードです。「好きなことってなに?」「どうしてそう思うの?」といった身近な問いかけが書いてあり、おうちでの会話のきっかけになります。たとえば「自分って、どんな性格?」の月や、自分の好きなこと・得意なこと・ほめられたことを集めて「じぶん図鑑」をつくる月があります。

こどもわくわく会議(こどもの哲学対話)
「しあわせって何だろう?」など、大人でも考えさせられる問いを、こどもたちがじっくり考えて話し合う会です。自分の気持ちを言葉にし、友だちのちがう考えを聞くことで、自分を大切に思える気持ちと、まわりとのつながりを感じられるようになります。不定期で開いています。
アート哲学対話
アート教室では、名画を見ながら「どう感じた?」を話し合います。くわしくは子どもの絵画・アート教室に通うメリットへ。
塾長・森田泰斗は、こうした取り組みをまとめた本『こどもの「自己肯定感」がグングン育つ本』を書いています。哲学対話について大学の先生と話した教育対談:哲学対話と自己肯定感もご覧ください。
おうちでできること
- 結果より、過程を言葉にする:「100点すごいね」に「毎日練習してたもんね」を足す。がんばりを見ていてくれる人がいることが、自信の土台になります。
- 人と比べず、昨日の本人と比べる:「お兄ちゃんはできたのに」は封印。「先月よりきれいに書けてるね」。
- 気持ちを否定しない:「そんなことで泣かないの」より、まず「くやしかったね」。気持ちを受け止めてもらえると、子どもは立ち直りが早くなります。
- 「あなたはどう思う?」と聞いて、最後まで聞く:答えを急がず、正解を言わず、聞く。自分の考えが大切にされる経験になります。
- 親も自分の話をする:「お母さん、実はマイペースなんだよ」。親が自分のことを話すと、子どもも話しやすくなり、会話が深まります。
よくある質問
たくさんほめれば、自己肯定感は上がりますか?
ほめること自体は大切です。ただ、「すごいね」「天才だね」だけだと、ほめられないと動けない子になることもあります。何をがんばったのか、どこを工夫したのかを、具体的に言葉にしてみてください。
自己肯定感が低いのは、親の育て方のせいですか?
そう決めつける必要はありません。性格や、学校・友だち関係など、いろいろなことが関係します。自己肯定感は、何歳からでも経験によって育ちます。今日からの声かけで十分です。
習い事をやめると、自己肯定感が下がりませんか?
やめ方しだいです。「次の検定まで」「3級まで」など区切りを決めて、本人と話してやめると、「やり切った」経験になります。くわしくはそろばんは意味ない?やめたほうがいい?の「やめどき」もご覧ください。
何歳ごろから意識すればいいですか?
何歳からでも大丈夫です。特に、小学校入学や進級など環境が変わる時期は、自信がゆらぎやすいので、小さな「できた」を一緒に喜ぶ機会を意識して増やしてみてください。

きみは、きみのままで だいじょうぶ。「できた!」は、これからもっと ふえていくよ。
まずは、無料体験へ
そろばん・かきかた書道は体験無料(約20分・持ち物は筆記用具だけ)。アートの体験は40分・1,000円(手ぶらでOK)。教室の雰囲気や先生との相性を、お子さまと一緒に確かめてください。



