保護者向けコラム|そろばん
算数が苦手な子に、
そろばんが効く理由
「くり上がりで指を使う」「計算ミスが多い」「算数の時間がきらい」。小学生の算数のつまずきの多くは、数を「量」として感じられていないことから起きています。そろばんが効く理由と、効かないこと、始めどきを、教室の経験からお話しします。

算数が苦手な子に起きていること
教室で、算数が苦手な子をたくさん見てきました。共通しているのは、数が「記号」になってしまっていることです。「8」を見ても、8個のものが思い浮かばない。だから「8+7」は、覚えた手順で解くしかなく、手順をまちがえると、答えがとんでもない数になっても気づけません。
- くり上がり・くり下がりで、いつまでも指を使う
- 「10-3」はできるのに「13-3」や「10-7」で止まる
- 計算ミスが多く、見直しても気づかない
- 「たすのか、ひくのか」が分からず、文章題で手が止まる
- 算数の時間になると、元気がなくなる
これらは「頭が悪い」のではなく、数の量感がまだ育っていないだけです。量感は、手を動かして数にふれる経験で育ちます。学校の授業は進むのが速いので、この経験が足りないまま次の単元に行ってしまう子が多いのです。
そろばんが効く理由(3つ)
① 数が「形」で見える
そろばんでは、7は「5の珠1つと1の珠2つ」という形です。10は「珠を全部おろして、ひとつ上の位に1つ上げる」という動きです。数が記号ではなく、目で見える量になります。「8+7」なら、8の珠に7を足そうとして足りないから、「10のおともだち(3)をとって、10を1つ上げる」。くり上がりの意味が、手の動きで分かります。
② 5と10の「おともだち」が体に入る
算数のくり上がり・くり下がりの土台は、「5はいくつといくつ」「10はいくつといくつ」です。そろばんは、この補数(おともだち)を何百回、何千回と使います。暗記ではなく体で覚えるので、学校の計算でも自然に使えるようになります。
③ 「できた」が毎回ある
算数が苦手な子は、「できない」経験ばかりが積み重なっています。そろばんは、その子のペースに合わせた課題を、その場で丸つけします。毎回、何かが「できた」で終わる。この積み重ねが、「算数はきらい」を「算数、ちょっとできるかも」に変えていきます。
効くつまずき・効かないつまずき
| そろばんが効く | くり上がり・くり下がりで指を使う/計算ミスが多い/計算が遅い/暗算ができない/数の大小のイメージが弱い/算数に自信がない |
|---|---|
| 別の練習が要る | 文章題の読み取り(国語の力)/図形・面積・角度/単位の変換/時計・時刻の読み方(量感は助けになりますが、直接の練習は別) |
「算数が苦手」とひとことで言っても、中身はいろいろです。計算と数の感覚のつまずきなら、そろばんは合っています。文章題や図形が中心なら、そろばんだけでは足りません。体験のときに、お子さまの様子を見て、先生が正直にお伝えします。
何年生から?どのくらいで変わる?
算数のつまずきが見えてくるのは、小学1年生の後半〜3年生です(くり上がり・くり下がり・九九・わり算)。この時期に始める子がいちばん多く、効果も出やすいです。高学年から始めても遅くありません。理解が早いので、1年ほどで下の学年の子に追いつきます。
| 1〜3か月 | 珠の動かし方を覚える。「10のおともだち」が口から出るようになる。集中して取り組む時間が少しずつ長くなる |
|---|---|
| 半年〜1年 | 計算ミスが減る。学校のテストで「計算は合っている」ことが増える。最初の級に挑戦 |
| 1〜2年 | 暗算ができ始める。算数の時間に手が挙がる。「算数、きらいじゃない」と言うようになる |
「すぐに成績が上がる」習い事ではありません。でも、算数のきらいを「ちょっとできるかも」に変えるには、この時間が要ります。
おうちでできること
- 数を「もの」で見せる:おやつを分ける、お金で払う、お風呂で10まで数える。数が量だと感じる経験を増やします。
- まちがいを責めない:「どこで迷った?」と聞く。まちがいは、つまずきの場所を教えてくれます。
- 学校の算数と、そろばんをつなぐ:「それ、そろばんでやったやつだね」。本人の中でつながると、両方が伸びます。
- 小さな「できた」をいっしょに喜ぶ:合格した級、できるようになった計算。自信は、ここで育ちます。
よくある質問
算数が苦手なまま、そろばんについていけますか?
いけます。そろばんは、学校の算数と違って「できるところ」から始めます。年長さん向けのやさしい教材から始める小学生もいます。
学校の筆算とやり方が違って、よけいに混乱しませんか?
最初の2〜3か月は、混乱する子もいます。先生が「学校のやり方も正しいよ」と声をかけながら、両方を使い分けられるように進めます。
発達に心配がある子でも通えますか?
ご相談ください。先生は研修で発達についても学んでいます。その子に合う進め方を、本部と先生で考えます。
まず何をすればいいですか?
無料体験(約20分)にお越しください。持ち物は筆記用具だけ。お子さまが珠をはじく様子を見て、「合いそうか」「今はまだ早いか」を先生が正直にお伝えします。

「できた!」が、ひとつずつ、ふえていくよ。
まずは、無料体験へ
そろばん・かきかた書道は体験無料(約20分・持ち物は筆記用具だけ)。アートの体験は40分・1,000円(手ぶらでOK)。教室の雰囲気や先生との相性を、お子さまと一緒に確かめてください。

