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こどもスクールそろばん・かきかた書道・アート

教育対談コーナー

こどもの教育を、
いっしょに考える。

塾長 森田泰斗が、教育の専門家と「こどもの育ち」について語り合うコーナーです。第1回は、豊橋技術科学大学の岩内章太郎先生と「哲学対話と自己肯定感」。

岩内章太郎先生岩内 章太郎 先生豊橋技術科学大学 准教授
対談テーマ哲学対話と
自己肯定感
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森田泰斗塾長森田 泰斗こどもスクール 塾長

森田塾長

岩内先生、今日は「哲学対話と自己肯定感」についてということで、お話を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

岩内先生

哲学対話:安全性と承認の空間

まず、哲学対話において大切なキーワードについて、少しお話ししたいと思います。哲学対話だと一番は安全性とか、承認の空間とか、そういうキーワードの方がよく私が使うキーワードです。つまり哲学対話における安全性とは、自分が思っていることを安心して話せて、相手が言っていることを余裕を持って聞けること。これが安全性だと思うんですよね。

あとはもう一つ、了解と承認の空間というのは、これは簡単に言うと自己了解。他者了解、共通了解なんですけど、それを通じてお互いに相互承認し合う。自分はこういうことに感動するんだとか、自分はこういうことに関心を持ってるんだってことを確認していく作業が自己了解だと思ってて、同時に当然他者の言葉を通じて、他者の心の形も少しずつ分かってくるし、分かろうとするので、そこで自己了解と他者了解っていうのが2つあって、それでそれが重なるところに共通了解があります。同じ人間なんだなっていろんな違いがあっても、その違いを認め合いながら同じ人間として生きてるんだなってことが分かってくる。すると共通了解と相互承認がバッとわきでてきますね。

自己肯定感との関連性

その中で、さっき森田さんが言われたような自己肯定感というのは育まれていく。なぜ育まれているかというと、自己肯定感の意味にもよると思うんですけど、自分で自分のことを認めてあげることができるというふうに考えるというときに、やっぱり安全な場で自分を表現したり、あるいは他の人の話を聞いて、それでお互いに、ここは分かり合えたな、でもここは違う人間なんだなということが、少しずつ分かってくるということは、やっぱり自分で自分のことを認めることができる。自分で自分だけを認めててもダメで、他人から認められながらやっぱり自分で自分のことを認めてあげて、そこで関連はあるかもしれないですけどね。

森田塾長

なるほど。今先生のお話を聞きながら、僕も自分なりにこの哲学対話とその自己肯定感の関連性についてはいろいろと考えてみたんですけども、自分自身を認めてあげるとか理解するというようなところが、つながっていると思います。

哲学対話についてですが、岩内先生が、大人に対しての哲学対話と、こどもに対しての哲学対話の意味には、どのような違いがあるんですか。

岩内先生

当然、大枠の目的は同じです。哲学対話ってやるからには、一つのテーマについて、それについて、みんなで考えることの意味というか、そのために発言と発言が関連づけるような作業が出てこないと難しい。

基礎能力:深く考える+聞く+多様性理解

こどもの哲学対話というのは、人間としての基礎能力の向上みたいな、基礎能力の練習の場というか、そういうふうな捉え方をしてもいいのかなと感じたところもありますね。

森田塾長

今、私たちこどもスクールでは、「わくともカード」というものを毎月生徒さんたちに配布しています。このカードには、本当はやりたくないことってどんなこと?とか、ありがとうって言われたことある?とか、幸せって何だろう?などの質問が書いてある。そしてご家族でこの質問について、考えて答えてみることをうながしています。

保護者からも連絡があって、こどもとこんなことを話し合ってみて、あらためてこどもが何をどんなふうに考えているのかがわかったとか。そのようなこともありますね。

わくともカード(1月〜4月)

岩内先生

これは、まさしく哲学対話的ですね。今拝見すると、まさにP4C(こどものための哲学)で出てくる問いですよね。ありがとうって言われたことある?って、それって嬉しかった?って、そういう問いが立つと、まさにこどもたちの中から出てきた問いについてみんなで話し合うという場所になってくるので、非常に近いと思いますね。

対談のようす

プロフィール

岩内 章太郎(いわうち・しょうたろう)先生

豊橋技術科学大学准教授。1987年、札幌生まれ。早稲田大学国際教養学部卒業、同大大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション学)。専門は、現象学を中心とした哲学。著書に『〈私〉を取り戻す哲学』(講談社現代新書)、『〈普遍性〉をつくる哲学:「幸福」と「自由」をいかに守るか』(NHKブックス)、『新しい哲学の教科書:現代実在論入門』(講談社選書メチエ)、『星になっても』(講談社)など。

こどもわくわく会議

考える・伝える・受け入れる中で、
自分をもっと好きになる

こどもスクールでは、みんなで答えのない問いを考える「こどもわくわく会議」を開いています。こどもが「どうして?」「なぜ?」と疑問に思ったときに、答えを与えるのではなく、一緒に考え、探求する機会をたくさん与え、自ら学ぶ意欲を引き出すことが大切です。

自己肯定感がぐんぐん育つ、3つの理由

  1. 自分の意見を大切にできる

    こどもたちは「自分の考えを話していい」と感じることで、自分自身に価値を見出します。小さな問いへの答えでも、それが「自分らしい答え」として尊重されます。

  2. 人に認められる喜びを体験する

    みんなの前で発表し、肯定的な反応を受けることで、自信がつきます。「その意見いいね!」という言葉が、自己肯定感を後押しします。

  3. 他者を認める中で自分を再発見する

    他のこどもたちの考えを聞くことで、「違う考えがあっていいんだ」と学び、自分の意見に誇りを持てます。

  • 深く考える力:自分で答えを見つける喜び
  • 伝える力:言葉にして、他者とつながる喜び
  • 多様性の理解:違う意見を知り、認め合う
  • 家庭でも:答えを与えず、一緒に考える
こどもわくわく会議について開催のようす・次回のご案内

森田塾長に聞いてみた

こどもの「考える力」を育むには?

森田泰斗塾長

大切なのは

こどもたちが「自分で考える」という経験を、たくさん積むことです。

例えば、歴史を学ぶときも、ただ年号や出来事を覚えるだけでなく、「もし自分がその時代に生きていたら、どう思っただろう?」「どうしてこんなことが起きたんだろう?」と自ら問いを立て、その答えを深く考える過程を通して、様々な知識や経験を結びつけ、創造的な思考力を育む学びです。

どうして「考える力」が大切なの?

「考える力」は、刻々と変化する社会の中で、自ら判断し、問題解決を行い、新たな価値を生み出すための基盤となる力だからです。

  • どんなことにも対応できる子に育つから:世の中はいつも同じではありません。自分で考えて、判断できる力が大切です。
  • 新しいアイデアが生まれるから:固定観念にとらわれず、新しいことを考え出す力が育ちます。
  • どんな問題も乗り越えられるから:難しい問題にぶつかった時でも、自分で考えて解決策を見つけ出すことができます。
「考える力」を育むには、どうしたらいいの?

こどもが「どうして?」「なぜ?」と疑問に思ったときに、答えを与えるのではなく、一緒に考え、探求する機会をたくさん与え、自ら学ぶ意欲を引き出すことが大切です。

  • 家族で色々なことを話し合う
  • 本を読んだり、色々な体験をさせたりする
  • 答えを与えず、自分で考えさせる
  • 失敗を恐れないで、挑戦を応援する
具体的に、どんなことをすればいいの?

日常生活の中で、こどもが自ら考え、学ぶきっかけをたくさん作りましょう。絵本を読みながら一緒に想像したり、散歩中に道端で見つけた花や虫について調べたり、レシピを見ながら一緒に料理を作ったり。日常のあちこちに、きっかけはあります。

大切なのは

こどもたちが「考えること」を楽しむこと

こどもたちが「考えること」を楽しめるような環境を作り、様々な経験を通して「自分で考える」という経験をたくさん積ませてあげましょう。特に、大人との対話を通して、自分の考えを言葉にし、相手の意見を聞き、異なる視点に触れる経験は、こどもたちが自分の考えをしっかりと持つ上で非常に重要です。そうすることで、こどもたちは自ら考え、判断し、行動できる力を身につけ、未来を切り開くことができるでしょう。

こどもスクールとは?大切にしている「見える力」と「見えない力」

まずは、無料体験へ

そろばん・かきかた書道は体験無料(約20分・持ち物は筆記用具だけ)。アートの体験は40分・1,000円(手ぶらでOK)。教室の雰囲気や先生との相性を、お子さまと一緒に確かめてください。